2012年6月29日 10時30分 理学館614
異方的超伝導体の表面には、しばしばアンドレーエフ束縛状態と呼ばれる表面状態があらわれる。最近、このアンドレーエフ束縛状態と量子ホール状態に現れるエッジ状態との類似性が指摘され、この観点に注目した超伝導体(トポロジカル超伝導体)の研究が進んできている。 本セミナーでは、トポロジカル超伝導体の特徴的な励起であるマヨラナフェルミオンについて説明した後、最近我々がおこなったトポロジカル絶縁体起源の超伝導体の表面状態に関する研究について報告をする。 [1] A. Yamakage, K. Yada, M. Sato, Y. Tanaka, Phys. Rev. B85, 180509 (2012)